銀魂

□第6訓
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「なななな何なんですか、あの人等?!」
走って逃げる新八の問いに蘇芳の手を引いて走る桂が解説する。
「武装警察『真選組』。反乱分子を即時処分する対テロ用特殊部隊だ」
「つまり、俺の仕事の公務員版、って訳だよ」
と、蘇芳が付け足す。
「厄介な奴に捕まったな。…どうします?ボス
桂が銀時に話(責任)を振る(擦り付ける)。
だーれがボスだ!!お前が一番厄介なんだよ!!
「ヅラ、ボスなら私に任せるヨロシ。善行でも悪行でもやるからには大将やるのが私のモットーよ
神楽がとんでもない事を言い出し、銀時は大声で突っ込む。
「オメーは黙ってろ!!何その戦国大名みてーなモットー!」
そう突っ込み終えたその時。

オイ

と声を掛けられ、銀時が振り返る。
その瞬間。
銀時の目に映った光景は、刀が一直線に銀時を狙って突き刺そうとする光景だった。
銀時は咄嗟に床に転がり、その一撃を避けた。
「ぬ!!」
刀はそのまま壁に突き刺さる。
銀時がその刀の持ち主を見上げる。
其処には、瞳孔が開いた黒髪の男が立っていた。
「逃げるこたァねーだろ。折角の喧嘩だ。楽しもうや」
「オイオイ、おめーホントに役人か。よく面接通ったな。瞳孔が開いてんぞ」
銀時に好き放題言われ、男───土方十四郎は激昂した。…分かりやすく言うと、キレた。
人の事言えた義理か、てめー!死んだ魚のよーな瞳ェしやがって!!
「いいんだよ、いざと言う時はキラめくから
銀時が木刀を抜き、2人は臨戦体勢を取った。
…その時。
「土方さん、危ないですぜ」
「「!」」
銀時と土方が声がした方を見ると、其処には、バズーカを持った金茶の髪の美少年と、それに付き従う真紅の髪の美少年が立っていた。
そして、銀時と土方がそれを目視した瞬間、2人を爆発が襲った。
うおわァァァ!!
爆煙が消え、金茶の髪の美少年───沖田総悟と、真紅の髪の美少年───紫逢院廉が土方に寄ってきた。
「生きてやすか、土方さん」
「副長!!大丈夫ですか?!」
「バカヤロー、おっ死ぬところだったぜ!!」
チッ。しくじったか
「しくじったって何だ!!オイッ!こっち見ろオイッ!!」
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