銀魂

□第5訓
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その日。
紫逢院 一隆は入国管理局の局長室で、局長しか座れない高級椅子を窓辺に持っていき、其処で外国から取り寄せた紅茶なるものを啜りつつ、眺めのいい窓から江戸の風景を見ていた。
「…意外に苦いな。やっぱり砂糖を入れるべきだったか…」
渋い顔をし、ぶつぶつ呟きながら、椅子を戻して、机の上に置かれた書類の処理をしようと筆を取った。
その時。
懐に入れた携帯電話が鳴り始めた。
「…もしもし?」
《一隆伯父さんですか?!》
「その声…まさか、廉君、かい?珍しいじゃないか、君から電話なんて」
《そんな事言ってる場合じゃない!!に、兄さんが…蘇芳兄さんが!!》
「?…まさか、蘇芳が遂にアイドルデb《一瞬それ俺も期待したけどあるワケねぇだろ!!いいからテレビ付けろこの親馬鹿ジジィ!!》テレビ?」
一隆が傍にあったテレビの電源を付ける。
すると、其処には。
「…蘇芳…それに、銀時君…?」
新八に、…何か知らないチャイナっ娘。
そして。
「………桂、君?」
一隆の手から携帯電話が落ちる。
そのまま、呆然としながらテレビに近付き、その光景を見つめる。
「何で、君が…蘇芳と一緒に…?」
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