銀魂

□第5訓
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「蘇芳ちゃん、蘇芳ちゃん」
「んー、何?神楽」
蘇芳が居間でボケーッとしていると、神楽がチョコレートを食べながら近付いて来た。
「蘇芳ちゃんって、銀ちゃんの事好きアルか?」
「まぁ、嫌いじゃないけど。どしたの、突然」
「特に意味はないアル」
「…ふぅん」

神楽は意味はない、とは答えたが、実は意味があった。
此処に住む様になってから、銀時が蘇芳に向ける視線が自分の父、星海坊主が死んだ母に向けていたものと似ている様な気がしたのだ。
少し性別で引っ掛かるとこらはあるが、その意味が解らない程神楽も子供ではない。
「(…つまり、銀ちゃんは)」
神楽は目の前で雑誌を読み始めた蘇芳を見つめた。
蘇芳ちゃんの事が好きなんだろう。
「(あんなに銀ちゃんがアピールしてるのに、蘇芳ちゃんは全く気付いてないけど、きっとそう言う事アル)」
欠片になったチョコレートを頬張って、神楽はそう結論付けた。
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