魔王
□まめまめ
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【まめまめ】
「陛下ー?」
「ってあぁああっ!コンラッドの馬鹿ぁっ!」
「え、何でですか?というかその豆は・・・?」
「節分だよ、節分!せっかくだからコンラッドに歳の数だけあげようとちまちまちまちま数えてたのに!」
「それは、なんというか・・・すみません?」
「何故疑問系!?・・・・まったくもー」
「そんなむくれないで、有利」
「酷い奴だね、ウェラー卿」
「いらっしゃったのですか、猊下」
「いましたよー?ずぅーっと豆をちまちまちまちまちまちまちまちま数えてる渋谷君の隣で待ちぼうけくらってるんだ、ほら、しっし。」
「何故追い払うのですか?」
「僕のが先に待ってんだから、横は入りなんて駄目だよ」
「そんな、せっかく有利とキャッチボールしようと準「まじかっ!?やるっ!早くいこう!」
そう言って有利陛下は豆をほっぽりだして外へ駆けてゆきました。
その可愛い名付け子を追い、護衛は出てゆきました。
残された猊下は
「鬼も福も外に行っちゃった」
そう呟いてさっきまで陛下がいじっていた豆をドアへ弾きました。
『あとがき』
間に合わなかったとか