復活

□Happiness
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午後の授業は、ほとんど頭に入ってこなかった。

ディーノさんのことを考えてたのもあるけど、純粋に放課後の約束が楽しみだった。

3人で遊びに行くのが久しぶりだったからだと思う。

あっという間に全ての授業が終わり、HRも終わってしまった。


「10代目!」

「帰ろーぜ、ツナ」

「ちょっと待って」


そう返事をして、2人に駆け寄った。





―30分後

「こんにちはー」

「おじゃまします」


玄関で2人の声がした。

急いで階段を駆け下りる。


「ゴメン!2人とも」

「どーしたんすか?10代目」

「母さんに留守番頼まれちゃったんだ…」

「そっか。じゃあ、しょーがねーな」

「本当ゴメンね」


その時、ガチャリと音がして、ドアが開いた。


「こんちはー」

「!!」


ドアを開けて入ってきたのはまぎれもなくディーノさんだった。


「おっす!ディーノさん」

「久しぶりだな、山本に獄寺にツナ。元気だったか?」

「もちろんっす」

「ったりめーだ。俺がぶっ倒れたら誰が10代目をお守りするんだ」

「ハハハ、そーだな。そーいやお前ら、玄関で何してたんだ?」

「え?いや…あの…」

「ちょっと話してただけっすよ」


口ごもる俺を透かさず山本がフォローしてくれた。


「そっか。なら俺も混ぜてくんねーか?」

「あ、いや、俺らこれで帰るんで」

「へ?」

「だよな、獄寺」

「は?あぁ」


2人は2、3言 言葉をかわし、「じゃーな」「また明日」と言って帰ってしまった。



「行っちまったな…」

「ですね」


2人で呆然と立ち尽くす。


「あっ!ディーノさん、上がってください」

「あ、おう、サンキュー」




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