復活

□進む道は違えど
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「スクアーロ、メシ食いに行こーぜ!」

「おう」


マフィア関係の人間の集まるこの学校の中でも一際目立つ金髪と銀髪の2人組―ディーノとスクアーロは昼食を食べるべく屋上に向かっていた。


「最近天気いいな」

「そうだなぁ」


そんな穏やかな会話も束の間。

ズルッと嫌な音がして、うわぁ!! というディーノの声が階段に響いた。


「はぁ、ったく…世話の焼ける奴だぜぇ」


そう言って階段を転げ落ちたディーノの元へ歩み寄るスクアーロ。


「おら、へなちょこ。さっさと立てぇ」


言葉こそ乱暴ではあるものの、ディーノに差し伸べられたスクアーロのその手は、優しく、あたたかなものだった。


「あ、ありがと」


おずおずとその手を取ったディーノが起き上がるとスクアーロは、今度は転ぶなよ とニヤリと笑いながら言う。

もう転ばねぇよ!!と照れ隠しに叫んだその言葉も階段に響いた。


「下まで聞こえてんじゃねぇなかぁ?」


ニヤニヤと笑いながら言ったスクアーロはディーノを越してさっさと階段を上って行く。

その後を慌てて追うディーノの顔は言わずもがな、真っ赤であった。




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