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□抱擁。
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「すごいですね神田!前来た時より増えてますよ!」
「あんまりはしゃぐな。目立つようなことすると目付けられるぞ」
白い髪を隠し、いろいろなものを見る。
「本当平和ですよね……」
此処だけみていると、僕たちの戦争なんて考えられない。
それくらい街は平和だ。
「それを守ってくのが俺達なんだろ」
「そうですね。ね、神田」
「なんだよ」
「……やっぱりなんでもないです」
神田に言えなかったこと。
この戦争が終わっても、こんな風に街を一緒に歩いてくれる?
喉につかえて言えなかった。