萌えのシチュエーション15
□3、実は初めてだったんです。
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3、実は初めてだったんです。
「…何やってるんだ?」
「ゼルガディスさん、シー。」
2人がいるのはある人物の部屋の前。
アメリアは、その部屋の扉にコップを持って何かを盗み聞きしていたらしい。
「実は、リナさんの部屋にガウリイさんがいるんです。」コソコソ
「それがどうしたんだ?」コソコソ
「ちょっと聞いてみて下さい。」
ゼルカディスもアメリア同様扉に耳を傾けた。
すると中からは…
『ガウリイ、初めてなんだから優しくしてよ?』
『ああ、わかってるよ。』
『あっ…!ちょっと痛いじゃない!!』
『すまん、加減が難しくて…。これはどうだ?』
『あ…んっ!気持ちいい。ガウリイ、上手いじゃない。』
と、なにやら意味深な会話が聞こえて来た。
「怪しいです。2人でなにやってるのでしょう?」
「さぁな。だが聞こえてくる内容からして…」
とさらにリナとガウリイの会話を聞こうと身を乗り出した。
その時、
ガチャ
「あっ!」
「うわ!」
アメリアとゼルガディスは扉に寄り掛かりすぎて開いてしまった。
突然開いた扉から出たアメリアとゼルガディスにリナが、問い掛けた。
「…なにやってるの?2人とも」
と言われて2人はリナの方へとむくと、想像したものとは違った。
2人とも服をちゃんと来てベットの上にリナがうつむせでガウリイが胡坐をかいてリナの足の裏をせっせとマッサージをしていた。
「…そう言うリナさんとガウリイさんは何やってるんですか?」
「何って…ガウリイに足のツボ押ししてもらってんのよ♪」
「つ、ツボ???」
「そうよ。やったことないからどーなのかなぁってガウリイに言ったらやってやるって言われたもんだからさ。」
「それでやってみたと。」
「そう。それが結構気持ち良くて。」
「でもあんまやりすぎもダメなんだぞ。」
「いーからあんたは早くやりなさいよ!」
「へいへい」
と呆然としたアメリアとゼルガディスは、疲れた顔をして、
「私疲れましたから部屋に戻りますね…」
「俺も先に失礼する…」
部屋に残されたリナとガウリイは、はてなマークで、
「なんだったのかしら?」
「さぁ?よしそれじゃもう片方の足もやってやるよ。」
「サンキュー、ガウリイ♪」
とまぁこんな二人であった。
「ゼルガディスさん」
「なんだ?」
「あの二人はいつお互いの気持ちに気付くんでしょうね。」
「だな。まぁ今はほっといた方がいいだろう。」
「そうですね。それじゃゼルガディスさん、おやすみなさい。」
「ああ、じゃあな。」
2人はそれぞれの部屋に帰っていった。
そして今日も一日が過ぎて行く―
end