萌えのシチュエーション15
□2、意地の張り合いでこじれる喧嘩
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2、意地の張り合いでこじれる喧嘩
―ある街のある宿での出来事―
平和な昼下がり、二人組の男女が言い合いの喧嘩をしていた。
「だーかーらーシングルでいいじゃない!!」
「いやっ今日は、ダブルだ!!」
「なんでよ!!今日は久しぶりの宿なんだから1人でぐっすり眠りたいじゃない!」
「いーや!!今日は久しぶりの宿だからこそ2人で寝たいじゃないか!!」
最初は些細な言い合いだっただろうが、どちらも興奮状態になり大きな言い合いになっている。
片方は、小柄な身体にウェーブのかかった茶髪に赤い目の美少女とも言える少女と、もう片方は、金髪碧眼の大柄な美男子な男だ。
2人は、シングルにするかダブルにするかでいいあっているらしい。
「リナ、いい加減に諦めろ!!今日は何が言おうとダブルにする!」
「いやったらいーや!ガウリイ、あんたなんかと一緒に寝たら眠りたくても眠れないじゃない!!」
「何を言うんだ!!リナは、ぐっすり寝てるじゃないか!」
「あれは、ぐっすりじゃなくてぐったりよ!!」
とんでもないことを言うこちらの少女はリナ、負けずに言い返しているこっちの男はガウリイというらしい。
もう2人の周りには人がたくさん集まって来ている。
「はぁー…それじゃしょうがないな。」
「?、なにがよ」
と突然、男が女をガバッと持ち上げた。
「なっ!?ちょ・ちょっと!!ガウリイ!?」
「おばちゃんダブルの鍵くれ。」
にっこりと言う男に少々顔を染めながらおばちゃんは鍵を渡した。
「あいよ。部屋は二階の突き当たりだよ。」
「ありがとな。それじゃ!」
「ガウリイ!勝手にきめないでよ!!こらはなせー!!」
「落ち着けって、リナ。」
「これが落ち着いてられるか!」
とまぁ2人は騒ぎながらも部屋にと上がっていった。
次の日まで2人が降りて来なかったのは、約束というか、なんというか。
end