BLEACH


□白い帽子と砂浜と
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一護と浅野が話していた。
いや、浅野が一方的に話しかけているというのが正しい。

それを横目に、お嬢様よろしく微笑みながらも、誰の視線も感じないときは呆れ顔になり。
そして、そんな二人のやりとりを面白そうに見ていた。

突然、浅野が叫ぶ。
「夏は海だろー!!」
だから、みんなで一緒に行きたいのだそうだ。
一護や水色はあっさりかわしていく、いつもの光景。


そして夏休み。
ふと一護に連れられて海へ来た。

突然、出かけるぞと言われ、文句を言いながらもついてきた。
ついてきたよかったと、眼前に広がる海にルキアの頬が緩む。
そして、うきうきと楽しそうに海に向かって足早に移動していく。

そんなとき、一護の視線を感じて、はっとして振り返る。
また、お子様だとからかわれるだろうか、自分のはしゃぎっぷりに笑われるのだろうかと思いながら頬が膨らむ。

一護の視線とルキアの視線が交わる。

一護の視線にからかいや馬鹿にしたふうな色がないのに機嫌を良くして、
波の音の心地よさも手伝って
一護と向かい合いながら、微笑む。

「一護、はやくしろ。おいていってしまうぞ」
そんな言葉に嬉しさを隠そうとしながらルキアは落ち着きなく、一護を待つ。


二人仲良く海を散策した夏休みの一日。


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