復活短編小説

□一番先に迎えよう。
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「ぁ…もう朝か。」
朝4:30.
雲雀恭弥の目覚めの時。
「まだ寝てる、よね。」
雲雀は隣に寝ている獄寺を見た。
すやすや眠っている。
こんな可愛い子がマフィアなんてやっていけるのだろうか…
雲雀はつくづく思った。
寝ている獄寺を撫で、ベットから降り寝室を出た。


雲雀は着替えてから、朝ご飯の調理に取りかかり、獄寺を起こしに行った。
ガチャ
さっきまで寝ていた寝室のドアを開けた。
「隼人、朝だよ。…」
獄寺はまだ眠っていた。
「おきなよ、隼人。もう朝だ。」
「ん…、あと五分ー…」
「だめだよ、朝ご飯だって出来てるよ…」
「ぅー…」
獄寺は可愛い声を出して雲雀に反抗する。
「仕方ないね…」
と言うと、雲雀は獄寺を抱っこし、獄寺をお姫様抱っこした。
「ちょっ…雲雀?!」
「君が起きないからだよ?
このままテーブルまで連れて行く」
雲雀はスタスタと寝室を出ていこうとした。
「自分で歩けるし!おろせよ!」
「嫌だね。」
獄寺の言葉なんか耳に入りませんと見せつけるようだった。
雲雀の中で獄寺はキャーキャー暴れている。
「なんで?そんなに嫌なの?僕のこと嫌いなの?」
雲雀は見下すように獄寺を見た。
獄寺は顔を赤くして。
「好きにきまってるだろ…」
小さな声でそう言った。
雲雀はその言葉を聞き、満足したように獄寺をおろした。
「君は…本当に可愛いよ。
どうしてそんなに僕のドツボをついてくるんだ」
「ッ、しらねーよッ!!」
毎朝これ。
勘弁して欲しい…
でも、



そんなに悪くない、そう思う。




これからも朝はお前に頼んだぜ、雲雀。






fin.
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