ここだお

□It is said it is nifty.
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「ルーク、いい加減にして!」


「……ごめん」






何度も何度も怒鳴りつけて、今ここにある雰囲気は最悪だ。ルークはまた仲間の命令を無視して敵に突っ込んでいき、回復を支援するティアやナタリアもお手上げ状態になっていたところを、ジェイドの捨て身の攻撃で何とか全滅を逃れた。



ガイもこればかりはフォロー出来ず、アニスが誇れる体力もピスピスになっていた。







「どうして勝手な行動をとるの?貴方一人の戦いじゃない事くらい分かるでしょう?」






冷たいとは分かりつつも、命の危険を伴う戦闘には油断も独自の自由行動も許されない。

ジェイドも眼鏡をあげながら少々呆れながらため息を零した。


乏しい食材とグミ。

買い物当番だったのも、ルーク。これには仲間の怒りもおさまるはずがない。






「ほんとにごめん…」


「……もういいわ、一度街に戻りましょう」


「ティア…!俺…」








「…皆、行きましょう」







ルークの口がしばらく動いたが、何を言うわけでもなくそのまま顔を伏せた。





彼は変わった。

だから私も、ずっと貴方を見ていると、ルーク…。そういったはずよ。


でもそれは貴方に優しく接する事じゃない。今まで通りの私で、それを受け入れていくのが貴方。強くなるのも、優しくなるのも、貴方自身なのよ。




私の表情をそっと隠すように、雲が渦巻き始めて、やがて空は暗雲に変わった。

今まさに雨が降ってくれれば、私は泣く事を我慢しないだろう。







「……ティア…」


「ここからだとダアトが近いわね。なるべく戦闘にあわないように慎重に進みましょう」




「……っ」








ごめんなさい、こんな冷たい私で…。




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