テイルズ:短編
□変わらぬ真実
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僕は君で、君は僕。
それは今でも言えることなの?
あの戦いが終わり、マルタと暮らすようになって数か月。
エミルに変化が現われ始めた。
エミルが暗い表情をよく浮かぶようになった。
最初はそんなことはなかった。
しかし、日に日にエミルの顔に影が差し始めたのだ。そのことに当然マルタは気が付いていた。
心配するマルタに「大丈夫」と笑い掛けても、マルタは心配していた。
それ以来、マルタの前では笑うように心掛けたエミル。
それがどんなに彼女を傷つけているのかもわからずに。