拍手文
□拍手文
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※夏祭りネタです。
「夏祭りといえばやはりかき氷だな。後はイカ焼きに綿飴、焼きトウモロコシ、金魚すくい……」
「ヨーヨー釣りもやっているでござる」
「ヨーヨー釣り!」
「オレは射的がやりたいんだもんね」
出店に目を輝かせる家康とランポウ。雨月はアレが面白そうだ、美味しそうだと家康に勧めていた。家康と共に楽しんでいるのは遠目からでもわかる。
「つーか、どれも高ぇな……」
「祭りでそんなことを気にするな。お前は究極につまらない男だな」
あっちの店の方が安いと呟くGにナックルは呆れてしまう。この面子で一番所持金が多いのは間違いなくGだろう。普段から財布の中に万札があることが当たり前なのだから。
「んー、子どもですね」
「狐のお面を買ってるキミが言うの?」
「そういう貴方こそ鳥のお面を買ってるじゃないですか」
デイモンとアラウディを知っている人々は巻き込まれないように逃げ出す。乱闘まで後数秒という空気を嫌でも感じ取ったのだろう。
祭りを台無しにした後の家康を恐れ乱闘はしないが、ピリピリした空気が辺りを包み込む。
「ッ!?おい、ジョット!急に立ち止まんな!」
「おい、アレを見ろ」
「あぁ?」
よそ見をしていたGは前を歩く家康にぶつかりそうになったが、なんとか避ける。そして、家康の指差す出店を見た。
『冷やしパイン』
「G、冷やしナッポーを食うぞ」
「ナッポーか……いいぜ」
「私も食べるでござる」
「おお!究極に賛成だ!」
「オレ様もナッポー食べるもんね」
「へぇー、面白いじゃない。特にナッポーを串刺しにしているところが」
「冷やしナッポーじゃなくて冷やしパインです!なんで私を見ながら言うんですか!?」
その後、皆仲良く冷やしパインを食べました。