遊戯王5D's
□『コピー』
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「俺は、『不動遊星』として生まれ変わったんだ」
その話を聞いた瞬間ゾッとした。
彼の心の強さに畏怖してしまったのか。
そこまでしなければならない世界に恐怖したのか。
何が原因かわからない。
わかるのは自分の腑甲斐なさ。
「ごめん、遊星。僕は……」
彼が世界のために自分を捨てたというのに。
その頃の自分はただプロのDホイーラーとして走っているだけだった。
遊星は何も言わず微笑みながら僕の肩を叩く。
そして、仲間の元へ歩いていった。
「その力は、本当に『君』の物なのか……?」
違う。
漠然とそう思った。