企画

□sweet nothing
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ここは月の寮、現在の時刻は夕刻に差し掛かる少し前。

そのため学校に登校する準備中。

さっきまで、本当にほんの五分前まで準備をしていたはずだった。



しかし、今現在はなぜか支葵先輩が部屋に居てくつろいでいる。

・・・なんで?



「あの・・・支葵先輩」

「・・・何・・・?」

「・・・どうしてこちらに」

「会いに来ちゃ・・・ダメ・・・なの?」

「え、いや、そういう意味ではないんですけど」



支葵先輩が、わざわざ会いに来てくれるのは凄く嬉しいけどとても緊張する。

とても人気のあるモデルさんだけあって顔立ちは綺麗だし、スタイルいいし・・・



「ねぇ、葵」

「はい」

「ヴァンパイアの飢えってさ・・・愛する人の血じゃなきゃ・・・止まらないでしょ?」

「はい・・・。」



そう私の返事を聞いた支葵先輩が近付いてきて、耳元に顔が寄せられて支葵先輩一言呟いた。



「俺が愛してるのは・・・葵、だから俺に血を頂戴?」

「・・・支・・・葵、先輩・・・。」



首筋を舌で舐められて、ゆっくり支葵先輩の牙が体に突き刺さってきた。



「・・・っ」



sweet nothing
(それは、この世でもっとも)(甘美な囁き)



+*+*+*+*+*
*sweet nothing
[甘いささやき]


20110416
神楽 葵

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