ぎんたま2

□どぅきん
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どうきん【同衾】
一つの夜具の中に共に寝ること。特に、男女の関係にいう。ひとつね。ともね。──広辞苑第五版 岩波書店より


頭の中で辞書を引いて見る。いやぁこういう時文章ってのは便利なもんだ。ただし男女だけじゃなくて他の可能性もあるけどね。そして銀さんはめちゃくちゃその可能性を期待してたけどね。
現実はそんなに甘くないのだ。

なんだっけ?据え膳食わぬは男の恥?ばか言え、相手が男の場合はどうすんだよ。
ちらりと隣を見る。

「……も、食べれねぇ…」

ほら見ろ。天使じゃねぇか。

「あー。まあやっぱそうだよねウン。さすがにここまでくると予想がつくというか……。毎回ワンパターンだな、管理人仕事しろよ。いい加減銀さんを幸せにしてくれよ」

仕方ないのでいじいじのの字を書く作業に入る。

「もう少しで銀さんのギンギンさんがデビューを飾るとこだったのによぉ、あ、デビューってそっちのデビューはもう済ませてるからね、念のため」

「ああん……?んだ、うるせぇぞ」

さっきまでにゃむにゃむ言ってたはずの土方が上半身を起こす。
その、なんだ、両手でハム○郎みたいにくしくしすんのかわいいな。とっとこ〜走るよ十四郎〜みたいな。あ、こっち見た。

「わ、土方起きちゃった?てか半目で凄まれるとちょっとこわ」

ちゅ、

いんですけど。

「っ!!!!?????」
「おやすみ〜」
「おでっ……!?」

どぅきん。

心臓がやかましい。

んなことされたら寝れねぇよ、ばか。触れた額が熱い。頬も熱い。そりゃそうだ、土方が自らしてくれることなど年に一度あるかないか。ドッキリマンシールのレアもんどころの騒ぎじゃない。
にもかかわらず、お約束というかなんというか、土方はというと再び煎餅布団で夢の世界にダイブしている。ついでに言えば俺の寝間着をはっしと掴んで。

「……………。」

嗚呼、神様ありがとう。


明日は顔を洗えそうにない。




………………………
いや洗えよっていう。
どぅきん。同衾。

ちょっと無理があるとか気にしない。このシリーズにしては珍しく控えめほんわか話です。ネタ的に。
土方さんがおめめをくしくししてる姿はどこに行ったら見れますか。

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