ぎんたま2

□実感するまでの時間
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実感するまでの時間


「しっあわっせなーらてーをたったこう(パンパン)」
「…………。」
「何やってんでぃ土方さん。アンタも叩きなせぇよ。」
「いや、いやいやいや総悟くん何言ってんの?えっ。だっておかしいもん。何で俺もやる感じになってんだよ」
「そりゃあアレでさぁ、ここは拍手ページですから。はいタンバリン」
「いや、何さりげに持たせようとしてんのお前?やらないからな俺は。むしろするほうじゃなくてされるほうだろ俺らは。誰かがぱちーんとやったから今呼ばれてんだろ」
「…そんなこと言って、いいんですかぃ?」
「は?」
「何か気づきやせんか」
「…まったくもって」

沖田はやれやれといった感じで肩をすくめた。

「要は、お礼をすればいいんでしょう?本当は手っ取り早くてお客さんも喜んでくれる方法があります」
「マジでか。それを先に…」
「簡単でさ。どっかのマヨネーズひんむいてうふんあはん言っ」「総悟ォォォォっ!ここそういうのと違うゥゥ!!」
「さっきからナニとかやるとかバンバン口にして伏線ちりばめてた奴が何言ってるんでぃ。…あ、鼻血出た」
「オイィィィっ!?それでどんだけ妄想膨らませてんだお前!!」

ずびっ。

「土方さん…ティッシュ持ってませんか。なんか、止まんねっ」
「バカだろ。お前バカだろ。──ほら、早く詰めとけこのエロガキ」
「へい」

10分経過。

沖田は上に首を傾けたまま、言った。

「まあ…とどのつまりそこまで考えた上で俺ぁさっきのに譲歩したわけですよ」
「ふーん。そりゃあお前の中では頑張ったわな」
「え、ひじ、っ……!んっ」
「こ、コレはその、アレだ。…唇までなら許してやらないことも、ない。」
「ありがとう、ごぜぇ、やす」
「……。」
「……。」



(パンパン)

「…もう俺たち出番終わったんじゃなかったのか?」
「いえね、セリフだけじゃわかんないでしょう?最も、アンタの頬赤らめたところなんか他の誰にも見せたくねぇんで好都合でしたがね。それで報告してんでさぁ」
「報告?なんのだ?」
「だから、最初に言いましたよ。察しろよ土方コノヤロー」
「はあ?……って…ぁ」

((パンパン))



……………………
自他共に認めるばかっぷる。

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