屋上の非常階段の陰で、煙草を燻らせる背中を見つめた。男は背中で語るなんてよく言ったものだ。こんな時に、自分の気持ちに気づくなんて。そんな発見いらなかった。あいつの感情を無視して、弱っている所に土足であがるような乱暴な真似はしたくない。今は、まだ、この気持ちに蓋をする。私では貴女の代わりになれない………………………こんなことしたいわけじゃないのに。『非常階段』で【煙草】【乱暴】を入れて [戻る] [TOPへ] [しおり] カスタマイズ ©フォレストページ