SS部屋

□まてないの
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「土方、待て」
「…んっ、…んっ」
「こーら。待てって言ったろ?俺はもちっと楽しみたいの。」


「んな顔でにらむなって。ほんとは焦らされるの大好きなクセに。…ほら、我慢しきれねぇでよだれまで垂れてる」

「くぅぅ、ん」

そこを指の腹で拭ってやると、そいつは物欲しげな顔をこちらに向けた。妙な意地を貫き通すのはあきらめたのだろう。

「はっ、いいぜ土方。よくデキマシタ。ちゃんと我慢できたごほうびに、おかわりもっ、くれてやるよ」



「ふっ、最高…!」

土方に触れる俺の手はベトベトになっていた。なんとなく、わきわきと手を動かしてみる。すると。





「何さらしとんじゃこの変態パーマァァァァ!!」
「うおっ!?」

後頭部に感じた痛みと、よく知っている人物の声。それが誰かなんて、振り返るまでもなくわかった。

「犬相手にひとの名前つけた挙げ句勝手に発情してんじゃねぇ。首出せ。よーし今すぐ沈めてやる」

こめかみを浮かび上がらせるのと恥ずかしさで目元を染めるのと両方に忙しい土方は、はっきり言ってちっとも怖くない。むしろかわいい。ので、俺は素直な感想を伝えることにした。

「土方。どーせ沈めるなら二人でもっといい海に沈みたいっていうか、むしろ俺が沈めたいっていうか、最終的には俺の俺を鎮めてほしいんだけ「誰がするかァァァァァァ!!!!」







おまけ


「テメー、さっきの犬ころはちゃんと『わん』って鳴いてただろ何自分に都合よく描写してやがんだ」
「あれ?ってことは土方最初から見てたの?」
「っっ!」
「なーんだ。そっかあ。なのにすぐ止めに入らなかったんだあ?」

俺の追及に、土方はぐ、と言葉を詰まらせた。おし、もう一押しだ。本当にこいつは俺のドS心をくすぐってくれるのだからたまらない。

「へええ、土方くんのすけべー」

目標陥落まで、秒読み態勢に入りました。



………………………

もはや妄想ならぬ暴走シリーズとなりかけてますがこっちはこれからもこれが通常運転の方向で行きたいと思います。

犬に嫉妬する土方さん。

これがやりたいがための小ネタ(せつあまときいて)でした!(言い切った)

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