ぎんたま!

□GH140字お題
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『桜の木の下』で【月】【喧嘩】

桜の木の下で誓ったんだ。お前の大切な家族に。俺に護られるような奴じゃないし、喧嘩ばかりしてるけど、これからも一緒に他愛ないことで笑っていたい、ずっと隣で生きたいって。ふと声が聞きたくなって黒電話を手に取る。夜中だけど、いいだろうか。「はい」「土方、月が綺麗ですね」

………
単行本にない桜の演出にぐっときたのです。


『公園』で【パンツ】【自棄酒】

嵌められた。のは真実であり事実にあらず。想像を絶する恐怖を拭い去るべく自棄酒を浴びるように飲んでへべれけになって、家に帰るのも煩わしく公園でしばらく酔いを覚ましていた。「や、でもパンツは履いてたし。クリーンそのものだったし」ナイナイ。「何がないんだ?」瞬間冷却とはこの事だ。


『海』で【写真】【受け止める】

「せんせも来いよっ」波打ち際できゃっきゃとはしゃぐ恋人に、あーカメラ持ってくれば良かった、いやでも現像に出しちまったら他のヤローにこの白磁のような肌と可愛い笑顔を見られることに…やめだやめ「わ!?」「土方!」腕を取って受け止めた。「あ、りがと…」胸元で染まる耳が。
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