ぎんたま!

□尾のつくもの
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※そこはかとなく下品注意














「土方、知ってる?」

「な、に、が、っ」

努めて平静を装い尋ね返せば、そいつは雄臭い顔で口角を持ち上げた。おまけにその顎からつ、と流れた汗が、そのまま俺の頬に落ちてきた。条件反射で舐めてしまって、しょっぱい。


「イルカってオス同士で交尾の練習、すんだって、さ」

「何が言いて、んァ!っだ、お前はッ」

「俺らといっしょだなって話。
─練習じゃなく本番ですけど」


ニヤリといやらしい笑みを浮かべる男。
殴りたくても指一本動かせないのだから嫌になる。でも、本当はぜんぶ受け入れてる、自分も居て。



「…惚れちまってんだよなぁ、クソッ」

「ん?土方なんか言った?」

「なんも言ってねぇ」

「惚れて今掘れて銀さんも幸せですよーっと」

「っ!」



─やっぱり聞こえてたんじゃねぇか、この変態!




…………………………
尾のつくものなーんだ。

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