ぎんたま!

□ドッチボール
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その日、しばらく大きな事件もなく平和に過ごしていた真選組の面々は、唯一炬燵のある近藤の部屋に身を寄せ暖を取っていた。

「土方さん。ドッチボールしやしょう」
「は?なんで?」
「じゃあ選んでください。当てられるなら超高温で熱して目玉焼きも2秒で焼ける鉄球か、静電気をいやというほどため込んだこのビリビリ球か」
「いや、俺遊ぶなんて一言も…っておま、それ、ドッジボールじゃねぇぇぇぇぇっ」

いつの間にか厳重な防具を装備し、両手に一抱えもあるほどの二つの球を抱えている沖田を見て土方は絶叫した。

「だから言ったじゃねえですかい。『どっちボール』って」

はい、試合スタートー。

この場に一番そぐわない気だるげなテンションでそう宣言すると、沖田はターゲットに向け攻撃を開始した。土方は豊富な経験から先ほどの沖田の『はい、』あたりで靴下のまま縁側から庭に脱出している。沖田はもうばっちり靴を履いている状態で、それはそれは嬉しそうに裏庭に飛び出していった。

「だああっーー!」
「死ねえひじかたーっ!」
「はっはっは、今日も仲がいいなあ二人とも」
「…ミントンやってこよ」

あとには横を部下二人が走り抜けていってものんきに炬燵でミカンを剥く近藤と、山崎だけが取り残された。




………………
真選組の日常。
3Z設定でも可。むしろいつでもやってそう。
最後のザキの台詞は最初アニ魂の高校生云業ポジションで考えてたけれど、副長の居ぬ間に洗濯…もといここは嬉々としてミントンしててもいいかと思いました。しばらく遊べるチャーンスっ
ちなみに、ドッジボール=dodge ball
dodgeは「よける」なんだそうです。へええ

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