ぎんたま!
□そうなんです
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※色々注意
銀さんが変態
「よっ、と」
今日も今日とて、俺は昼間から愛しの土方に会うために真選組屯所へ足を運んでいた。というか、現在進行形で塀を登っていたりする。
ジミーくんや土方とよくいるハゲあたりに声を掛ければ普通に正門から入れる訳なのだが、それでは先に土方本人に俺の来訪がわかってしまい、面白くない。一生懸命書類仕事に集中しているだろう土方の部屋にサプライズで突入するのが醍醐味なのである。
照れ隠しに怒るか、喜ぶか。いずれにせよ、最後の逢瀬から2週間ぶりともなれば、再会は熱く燃え上がるに決まっている。加えてあっさり庭への侵入を果たしたことに、ますます口角が上がった。
「やべ、よだれが…」
俺は着流しの袖で口を拭いながら、物音と気配を消して副長室に近づく。
予想通り、部屋からは人の気配。だがそれは複数あった。
慌てて軒下に隠れ聞き耳を立てると、室内の会話が聞こえてくる。
「副長、いきなり2本なんて無理したら…!」
焦った声はジミーくんのものだろう。えーと…?
「はッ、ちょっ、と、集中するから黙ってろ」
今度は土方の声だ。
「ッ。オラ、次はオメーの番だぞ」
「はいよ」
「あ、そこ奥に当たってるぜぃ」
「えっ」
思わず声が出てしまった。どうやら副長室にいるのは3人、らしい。何コレ。なんで部屋から荒い息遣いとか聞こえてくるんですかちょっと原稿用紙200字以内で説明しろコノヤロー。しかし俺の動揺なんか丸っきり無視して、室内の会話は続いていく。
「ふう」
「上手く抜いたな」
抜いた!?抜いたってなにを!?密室に大の大人が集まって3人で何やってんだ!…えっ、俺何言ってんの、まさかそういうことなのォォ!?
「1本かぃ、根性ねぇな山崎」
「いや隊長たちが大胆過ぎるだけでしょ」
「馬鹿にすんじゃねぇザキ。俺を土方コノヤローと一緒にすんな」
「どういう意味だコラ」
「こんなん、一気に3本ぐらいいけんだろぃ」
「は?いやいやいやいやないってそれはいっちゃうだろ確実に」
「…見てなせぇ。んっ」
「や。これ倒れるでしょ」
「あッ、馬鹿…!」
「やっぱ無理だったっぽい」
「うわああァァァァッ」
総一郎くんンンン!?
次いで聞こえた土方の悲鳴。気づいた時には無我夢中で障子を開け放っていた。
「てめえらアァァァッ!!うちの十四郎にナニしてくれてんだァァァ…って、アレ?」
トンネルを抜けた先は不思議な町、っていうか俺の予想してたあんなことやこんなことな風景ではありませんでした。
『何って…ジェンガ』
3人の声がハモる。
汗ばんだ手から、振り上げていた木刀が、落ちた。
「ソーナンデスカ。」
乾いた音と3対の視線が痛かった。
……………………………
あ、そうそう。遭難です。むしろいろんなものが迷子です。タイトルまたオチとかけてます、はい。前回に引き続き妄想銀さん悶々シリーズでした〜。
このあと総悟たちに散々からかわれた末に部屋に二人きりにされた銀時と土方は果たしてどうなる!?どうする!続きはWebで。
…ってスイマセンうそです続かないです