小話

□合図そして伝言
1ページ/1ページ



お見通しからなんとなく繋がってますが単品でも読めます





見馴れた黒服を誘い込んで路地裏で噛みつくようなキス。2週間ぶりの煙草の苦味にも構わず、中を思うさま発(あば)き立てる。味わい尽くす。相手の息が上がっていたのはわかったが、抵抗がないのを同意の証とさらに口づけを深める。口にできない言葉の代わり。回された腕から伸びた小指が、銀髪の上をすべった。



合図そして


………………………
ずっと、会いたかった。


『路地裏』で【小指】【すべる】を入れて

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ