東方黒耀花
□prologue
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痛ぇな…
痛みの元を辿るとそれは左腕だった。
あれ…腕ねえよ。
腕どころか肩から腕が消えていた。大量に血が吹き出ている。このままじゃ死ぬな…俺、などと考えていると後方から笑い声が聴こえてきた。
?「ハハハハ!!無様だな、屍貴!」
屍貴って…あぁ、俺の名か。
?「今にも死にそうなツラしやがって!ハハハハ!」
その男は金髪で紅眼、黒い服に黒いコートと闇を連想させるような奴だった。そしてその右手には銃剣付きの大きな散弾銃が握られていた。その銃剣からは…血が垂れている。
そしてすぐに悟った…
あぁ、こいつにブッたぎられたのか。
「お前は…何者だ…何故…こんな事をした…!」
薄れゆく意識の中、俺は奴に聞いた。
男は笑いを堪えながら言った。
?「殺したいからだ」
そういう奴の顔を見て思った。
こいつ…どこかで…
見た気がした…
そして意識が途切れた。