小説

□こわい夢
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「……っ!!!…はぁっ…はっ……」


ある宿で寝ている時の事、悟空は悪夢で飛び起きた。
皆に置いて行かれる夢を見たのだ。
その日は、一人一部屋で決して広いとは言えない部屋で、一人で寝ていた。
悟空は最近、こんな夢を良く見るようになった。
一人になる夢を。

「…はぁっ……はぁ……はっ……」

未だ落ち着かない荒い呼吸と動悸を、鎮めようと必死になるが、中々落ち着かない。
ふと、部屋に取り付けられた窓から外を見ると、満月が良く見えた。
満月をみていると、ふいに三蔵の事を思い出した悟空は、何かに惹かれるように、外へ飛び出した。
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