小説

□桜の下で
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「金蝉ーーっ!!ほら、早く!!」

下界のある丘の上に咲く、一本の桜。
そこの丘の下で、茶髪の金晴眼の少年、悟空と、眩しいほどの綺麗な金髪と紫暗の瞳をもつ青年、金蝉が丘を登って行く。
悟空は、金蝉が登って来るのを、少し上に上がった所で、今か今かと待ち侘びている。
そして、丘の上では天蓬と捲簾が既に宴を始めていた。
天蓬は、元天界西方軍元帥で、見た目は爽やかな青年だが、家事全般等は全く出来ない、風呂に入るのですら忘れるような人間だ。
金蝉曰く、『天界西方軍元帥の軍事オタク』らしい。
捲簾は、天蓬と元同軍大将で、見た目はただの悪ガキだが、悟空にとっては良い兄貴みたいなものだ。
初めは東方軍に居たが、上官を殴りしかも、妻を寝取ったらしい。
『暴れん坊将軍、下半身含む』らしい
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