長篇小説

□お互いの気持ちが交差して
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そして、悟空が注文した料理を摘んでいる。

「お前等、部屋に戻ったんじゃ…」
「いやぁ、三蔵が心配で見てたんですよ」
「小猿ちゃんの様子も気になったしな♪」

三蔵は溜息をつくと、席を立ち上がり食堂を後にしようとした。
しかし、悟浄がそれを呼び止めた。

「三蔵」
「…なんだ」
「フラれたら慰めてやるよ♪」

三蔵は無言でハリセンを悟浄の頭にたたき落とした。
悟浄が悶絶しているのを無視して、さっさと食堂を後にした。

「いってぇー…; ったく…折角和ませてやろーと思ったのによぉ」
「逆効果でしたね;」



 
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