長篇小説

□この気持ちは継続する
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そんな何気ない悟空の行動ですら、三蔵は意識してしまう。

「猿、口にケチャップついてんぞ」
「え、嘘っ!? ドコ!?コッチ!?」

ジープの後部座席では、悟空と悟浄がいつもと変わらずに遊んでいる。

「ばーか、こっちだって」
「んぅ……、サンキュ」

悟浄は、朋茗が一緒に入れてくれたおしぼりで、悟空の口を拭く。
些細な事だが、三蔵は気に入らないらしく後部座席に座っている二人に、拳銃を突き付けた。

「うるせぇ、黙れ!!」
「「うわぁっ!!?」」

拳銃を発砲すると、三蔵はまた前を向き煙草を吹かす。
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