長篇小説

□お互いの気持ちが交差して
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隣の部屋で、悟空の何時もの騒がしさが戻ってきた。
三蔵は、その声を聞きながら安堵の溜息をついた。

「…やっと答えが出たか…バカ猿」

約束の一週間は明日。
何を聞かされても動揺しないように、三蔵は机の上に置いてあった飲みかけの酒を、一気に煽るとゆっくりとした足取りで、床についた。




朝になり、朝日の眩しさが三蔵を起こした。
今日は、一週間前と同じ快晴。
一週間前と違うのは、心の中に暗雲が立ち込めて無い事。
寧ろ清々しかった。

「…朝メシ、食うか」

一言呟くと、三蔵はベッドから起き上がり、食堂へ向かった。
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