*短編*

□4 離れて気付く気持ち
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ツ「名無し?なに百面相してんだよ(笑」


頭に置かれた手のひら。

とっても大きくて温かかった。

『ひゃくめんそ…!?そんな変な顔してた?』

ツ「うん♪見てて飽きない」
『う”ぅ…;』


そういえば…


『ツナ、どこ行ってたの?』


聴かなきゃ良かった。

後悔なんて、嫌いだよっ…



ツ「京子と、屋上行ってきた。

名無し、俺…


―京子と付き合うことになったんだ」


『Σ……そっか!!良かったね、ツナ憧れだったもんね!!』


山「おめでとな〜ツナ!!」

獄「十代目、おめどとうございますっ!!」


良いの…。
ツナが幸せならそれで良い。



―数日後:ツナ視点



京「ツナ君、一緒に帰ろうっ!!」

ツ「え、あぁ。うん」


俺は曖昧な返事を返す。



何でだ…京子と付き合い始めてからずっと名無しのことが気になってる。

一緒に帰らなくなって登校中もどこかそっけない名無し。


俺から離れていく気がした。



『ツナ、京子ちゃん、またねっ』


無理な笑顔を向け、早歩きで俺達から遠ざかる。


京「それでねー、お兄ちゃんってば…
ツナ君聞いてる?」


ツ「っ…ゴメン。俺は、
アイツじゃないと…ダメなんだ」


京「そ、っか…」


名無し…
今からでも、まだ間に合うよな?
俺はあの頃から…ずっと…


―お前のこと好きだったんだ……





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