お題

□1 当たり前の存在感
1ページ/1ページ

ツ「早くしろよー遅れるだろ?(黒笑」


『待って待って…すぐ行くからっ;』


この人は私の幼馴染、沢田綱吉。


昔から家が隣で窓から出入りできるほどの距離で学校も一緒に行っている。

中学、高校と一緒でずっと離れることが無かった。



近くにいるのが普通なんだ。



山「ツナ〜美月、おっす♪」

獄「てめっ!!どーしていっつも十代目といるんだよ!!右腕は俺だっ!!」


『だって小さい頃からずっと一緒だし…』

山「やっぱ幼馴染なのな〜」


そう、私たちはただの…
幼馴染なんだ。


遅れるよ、とツナがみんなに言う。


『よっし!!学校まで競争ね、よーいドンっ♪』

獄「な”っ!?卑怯だぞ美月ーーーっ!!待ちやがれええええっ」


ツ「はぁ…もうちょっと女の子らしくできないのかな、美月は(呆」

山「ま、それが美月のいいところだろ♪」



あれ…?

さっき山本が言った“幼馴染”って言葉が、心を締め付けてえる。


どうしてだろう…。

今まで、こんなことなかったよ?



―学校―

『はぁーー…疲れたあああ;』

獄「ハンっ、俺に勝とうなんて100年早えよ」


私は席に倒れこむ。

隣で椅子を引く音がして顔をあげればツナがいた。

そういやあ隣だったね。


ツ「ったく…朝から元気だな;
いきなり走り出すなよ;」

『うん、あははっ!!
それより疲れた…寝るっ』


ツ「は?美月…まだ一時間目も始まってな…早っ…;」

『すー…』


これが当たり前。
いつも側に居て…
これからも、ずっと…
そうだよね?







[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ