企画

□white christmas
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『white christmas』


「けほっ けほっ…」

「政宗様…」


最悪だ…
こんな日に風邪を引いちまうなんざ…
全然coolじゃねぇ…

今日は南蛮でいうchristmasっつー年に一回のbig eventの日らしい。
だから、俺の軍も酒やら食い物やらで、パ〜っとpartyをするはずだったのによ…


「小十郎、もう熱下がったか?」

「まだ先程調べたばかりではございませぬか…」

「だって…だってよ…」


悔しい…こんなspecial dayに寝込むなんざ、悔しくて仕方ねぇ…
だが、この高熱と咳じゃこの空間からすら、出る事は許されねぇ…

嫌になる…

「政宗様、見て下され」

「Ah? 何だよ?」

「雪ですぞ。それも普段の雪よりも、どこか優しげに降っているような」

「…小十郎、俺も近くで見てぇ。」

「し、しかし…お風邪が酷く…」

「いいから、見てぇ」

「政宗様…、
やれやれ、仕様のないお方だ。
少しだけですぞ?」


羽織りを掛けてもらって、抱き上げられて縁側に出ると、小十郎の言う通り、いつもよりも静かに雪が降っている。


「確かに、奥州の雪にしちゃあ大人しいな。
今日が年に一度のspecial dayだからか?」

「そうやもしれませんな。
とても優しい雪だ。」

「なぁ、小十郎。こんな日を何て言うか知ってるか?」

「さぁ…存じ上げませんが」


首に腕を回して小十郎のlipにkissすると、少し驚いたように目を見開くもすぐ俺に優しい眼差しで微笑んでくれて…


「white christmasって言うんだぜ?」

「それは、それは…確かに特別な感じが致しますな」

「ま、partyはできなかったが、お前とこうして二人きりで過ごすwhite christmasも悪くはねぇな」

「えぇ。むしろ、この小十郎は貴方様と二人きりで過ごしとうございますな」

「…Really?」


まさか、小十郎からそんなsweetな言葉が聞けるなんざ、思いもしなかった

Ah-...顔がニヤけちまいそうだぜ…

それこそ、一気に熱がheat upしちまいそうだ…

たく、小十郎。
此処まで俺をheat upさせたんだ。
風邪が治ったら、きっちり満足させてもらうぜ?


「小十郎、Merry Christmas!」



END



……………………………
風邪を引いてしまったことで、楽しみにしていたchristmas partyが中止になり落ち込む筆頭。
でもそれは、神が与えてくれた小十郎との二人きりになれる特別なwhite christmas…
 

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