☆駄文部屋☆

□コナン小説〜さようならコナン〜
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『さようならコナン』

気が付いたら警察病院にいた工藤新一。


黒ずくめの組織のジンに撃たれた左腕が痛む。


だけどずきずき痛むのは自分の心。


「新一兄ちゃん、気が付いたみていだな」


横には高校生に成った工藤コナンがいた。


「どうして、さよならさせてくれなかったんだコナン」


「さようなら何かさせねーぞ。いくらジンの後を追いたいからってそれだけは出来ない」


「お前に何が分かるんだ、ジンはあの人は誰よりも不器用過ぎるんだよ・・・・・・」


沈黙が続く。


何故悪人のジンを新一が慕うのかコナンには分からない。


「オレはオメーが嫌いだ。コナン」


「嫌いか、別に構わないぜ。何だかジンと話しているみていだしな・・・・・・・」


帝丹高校の青いブレザーの制服を着た眼鏡のコナンは、かつての自分。


対して髪を背中まで伸ばした新一はジンの様だった。


まるで悲喜劇の舞台みたい。


赤井秀一が入って来たので、顔をしかめる新一。


「まだ洗脳が解けてない様だな、飼い主が死んでも忠義を貫く犬みたいにな」


「洗脳だと、オレはジンを愛してる。赤井秀一のオメー何かに分かるかよ」


「とりあえず聞こうじゃないか、君とジンのラブストーリーを」





念願の毒薬アポキシン4869の解毒剤を飲み工藤新一に戻ったが、何故か細胞分裂を起こしてコナンが生まれる。


誰も傷付けない形で高校生生活を続けるが、あどけない顔で周囲を和ませる彼に次第に嫉妬を覚える新一。


初めは多分未練がましいと思ったが時が経つ事に殺意に変わる。


追い詰められた新一はある日の事。


雨の中あろう事か黒ずくめのジンに会い。


「オレは工藤新一だ、ジン殺してくれないか」


「オマエは誰だ、工藤新一・・・・・・・・覚えてないな」


と言う瞬間に腹部を蹴られて一気に意識を手放す。


軽々と背負われて新一はふと慌てるウオッカを見た気がした。
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