Short

□alone
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身体が、熱い――――――。







「……あっ…あぁぁん…っ」

ベッドの上、一糸纏わぬ姿で自慰にふけるシエル。

もう、何回目の絶頂を迎えたかも分からない。


ただ、愛しい人の名前を繰り返して。

「……あっ……もう…ヤだ…セバスチャン……っぅああああん!!」

セバスチャンの長く、細いしなやかな指を思い浮かべながら、必死に自分の指で秘部を弄る。

だけど、奥までは届かなくて。

もどかしい気持ちを紛らわすべく、腰を振る。

「あぁあん……っセバスチャン…っもっと…もっと……ッああああッ!」



何故、こんなことになってしまったのでしょうか。


遡ること、1時間前。


□■□■□■□■□


トントン、

書類を片付けていたシエルの手は、セバスチャンのノックにより止まり。



「坊ちゃん、夕食の準備が整いました。」



「…あぁ、今行く。」

もうそんな時間か、などと言いながら、いつもと変わらずにテーブルについたシエルの前に、セバスチャンが見た目も綺麗な、色とりどりの料理を並べて行く。
何の疑いもなく、それを口に運ぶシエル。

「……美味しい。」

「それはようございました。」
彼は、完璧な、『悪魔』で、執事。
気付かれるなんて失敗を犯すはずがありません。
そう、悪魔がシエルの夕食に混ぜたのは、紛れも無い、媚薬だったのです。




沢山、乱れて下さいね―――――。


セバスチャンの妖しい笑いを、シエルは気付くよしもありませんでした。




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