Short
□True or False
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シエルは庭で、一人で座り込んでいた。
セバスチャンが僕をあんなふうに思っていたなんて、本当にショックだった。
迷惑をかけていることは、言われなくても分かっていた。
だけど、あいつも僕の事を好きだから、その迷惑も受けてくれているものだと思っていた。
全て、僕の勘違いだった訳か。
シエルは自嘲気味の笑みを浮かべた。
シエルの頬を、一筋の涙が伝う。
「坊ちゃん、」
そこに、背後から今シエルの悩みの原因を作った、まさに当事者であるその声が聞こえた。
セバスチャンだった。
シエルは驚いて振り返る。
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