higurashi

□泣崩し編
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カナカナカナカナ

   カナカナカナカナ


 カナカナ・・




「・・・・・・・」


時計は5時を指している。私は、ゆっくりと周囲を見渡す。


(・・・体育さぼって・・あいている教室で・・そのまま寝たのか・・)


夢を見る前の 青空を思い出す。


「・・・あれ・・?」



片手に、すこしぬれた箱を握り締めていた。

レナ?沙都子?お姉?

誰かが私に?




その箱は、簡単に開かれた。

みたことがある・・みたことがある・・






『プレゼント』

「・・・さと・・!!!!」


そうだ。いま夢の中で・・悟史君にあった!
悟史君にもらった!あのプレゼント!!


夢じゃなかった?現実だった!?



震える指で、一生懸命箱を開けて、中に入っている何かをつつんだ小さな包装紙を外していく。




きらきら きらきら


「・・・・」



 指輪が ひとつ



「・・ふぇ・・悟史・・くん?」



何円したの?安かった?

もしかして失踪する前、買ってくれたの?

  私に?







夢でも 現実でも もういいんだ。






・・・・・・もういいんだ。











    でしょ?


















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