higurashi

□妹思い編
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妹思い編





夏休み前・・・今日は少し、昨日とは違った雰囲気の教室となっていた。

沙都子は夏風邪で休み。本来は、兄である悟史が休んで、看病したかったが・・・あいにく、今日は高学年の子がテスト、さらに少年野球の大会もある・・・そこそこの実績をもっている悟史は、行かざるおえなかった。
そのためかわりに、梨花が学校を休み看病にあたることになった・・しかし悟史は気が気ではなかったようで・・・


「・・・や・・やっぱり僕は帰る・・!!」


昼休みを告げるチャイムと同時に悟史は、本日42回目の脱走をはかった。


「だぁー・・・め!」

詩音がすかさず、悟史の腕をつかみ、床に倒す。プロレス技だ。しかも本日30回目使用している。


「悟史君!今日の大切なテストはまだ残ってるし、放課後は大切な試合なんですよ!?」

「むぅ・・・で、でも・・!!」

「・・なんというか、悟史は梨花ちゃんを信用しろって。」

圭一が倒れた悟史に、呆れた口調でいう。


「はう・・・悟史君の妹思いもねぇ・・―」

「度が過ぎれば、シスコンだね(笑)」


魅音の言葉に、またレナが「はぅ」っと言う。言ってはいけないと判断したのに、魅音が言ってしまったからだ。
しかし本人はケラケラっと笑っている。
からかった程度だからだろう。


「と・・とりあえず、おべんとだよぉ!!」

「そうですわね♪」

「ちっこい2人がいないから、大人のお弁当タイムってやつだね!」

「なんだよ魅音・・大人のお弁当タイムって・・(汗)」

「あ?何考えてるのかなあ?圭ちゃんのヘーンタイ☆」

「圭ちゃんダメですよ?そういうことは(笑)レナさんがいるのに♪」


双子って考え方が似てる・・・そんなことを思いながら圭一は真っ赤にして言い返した。


きっとレナは、意味わかってないんだろうな〜っと思った。お弁当ひろげようとしてるのかな〜っと。

「だからー、俺はレナくらいがいいんだよ!なぁ、レーナ♪」


圭一は、後ろを振り向いた。もちろん、レナが挙動不審な行動をとっていることを予測してだ。
しかし・・・。



「だめだよぉ、悟史くん!テストうけないと〜」

「あぁぁぁあ゛」


レナは、逃げる悟史を足蹴にして、鉈をつきつけていた。


「レ、レナぁぁああ!!!!やめろやめろ!!!υ」

「だって、悟史君が・・逃げようとしてるもん!」

「悟史もいい加減にしやがれ!沙都子に会いに行くとしても、最低内臓つぶされるぞ!!υ」


悟史は、なんともいえない顔をしてる。少なくとも顔色が悪い。


「・・また悟史君は、逃げようとなさったのですか?」

「え・・おーい、詩音?」


魅音があたふたしている。詩音は・・・・・笑っている(笑)


「「悟史くーん・・・♪」」


レナと詩音が同時に、さきっぽのとがった鉛筆を、悟史の目の近くに近づけた。


「何回言えば気が済むのかな?かな〜?」

「あと何回床とキスさせてほしいですか?」


「・・・・・スミマセン、本当にスミマセン・・・・・」



悟史は、・・・・・謝った。











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