bakemono
□不器用な器用(R15)
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とある日曜日の夕方
「阿良々木くん」
「なんでしょう、戦場ヶ原さん」
「Hをしましょう。」
=不器用な器用=
もっていたシャープペンシルの芯が折れた。それが皮膚に当たって痛い。
でも今はそんなとこじゃない、なんていったって今、またわけのわからない事を、僕の彼女が言ったからだ。
「ひたぎさん」
「なにかしら?」
「自分が何を言ってるのか、わかってるんですか」
「えぇ、凹凸をパズルみたいに組み合わせる・・・アレでしょう?」
「表現がなまなましいよ!!」
「いいじゃない別に。じゃぁ何よ、きちんと答えればよかったのかしら?」
「そういう意味じゃないんだけど・・・」
彼女の口調はやけに強かった。どんどん自分が、悪い事をしている気分になっていく。
これは、恐ろしい心理作戦。
「冗談よしてくださいよ」
「冗談?冗談なら、こんな格好しないわ」
「やっぱ狙ってたのか!!」
勉強会をしに、戦場ヶ原の家に来たのだが・・・普段の戦場ヶ原からは予期もできない服装だった。
ビキニ?いや、そんなものじゃなかった。
下半身スケているピンクのパンツにガーター・・・上半身は乳房だけを隠している服装だった。
そのうえには、まるで水でもかぶったような、さらにスケスケなブカブカTシャツを着ていた。
肌を見せるようで見せない・・・そんな服装が、よけいに刺激する。
来客が僕以外だったら、彼女は間違いなく襲われていた。
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