□義弟
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「なんの用だよ」


母親が再婚したのは少年が十二の歳になったばかりの頃だった。

相手は政界の裏で暗躍する大物で、実父を知らない少年にとってははじめての父親。
一人息子の十四郎もまた、少年のはじめての兄弟となった。

「離せ‥離しやがれっ!!」

「総悟…力抜いてろ」

その日は突然やって来た

「やめ‥‥ひァっ…痛ぁ"あ"あ"っ!!」

「ッハァ、すげ‥柔らけぇ」

一つ年上の義兄の張り詰めた欲望が
少年の蕾に力付くで押し込まれる

少年は喉が枯れるほどに声をあげた

「アッアアッ‥最低、野郎ぉ…!…んぐぅっ‥も、ヤメッ‥‥!!」

「本当はキモチイイんだろうが?ションベンまで漏らしてよぉ」

あまりの痛さに失禁をしてしまったことが、男を大いに喜ばせた
 
「お漏らし総悟」

「違‥漏らしてなんて‥‥アアッ‥そこはヤメ…ふぁっ、アアンッアンッアンッ!!」

「ハァッ‥いいんだろ?なぁ、漏らすくらぃいいんだよなぁ‥ド淫乱‥ッ!」

「アッアンッ!アアーッ!!」

「ッ‥たまんねぇよ、総悟!」

「ひぁっ‥何出して…ヤメッ‥」

「ハァッ‥ハァッ‥こいつを欲しがって、搾り取ったのはテメェのケツだろー
が」

「んな‥オメェが‥勝手にぁ"っ‥ちょ、また膨らんで…」

小さな下腹が生臭い義兄の体液で膨れあがるころには、
少年は潤んだ瞳で腰を振っていた

「はぁはぁ‥十、四郎」

「総悟…ッ」


囁いたのはメイドの口か。

十四郎が全寮制の学園へ入れられた日と、
青ざめた母親が少年に父達親子と別居をすると告げた日は、
同日だった。

そのまま話は離婚へ進展。

暮らしは元の母子の生活へと戻った。


「父上、お久しぶりです」

それからたったの一年半。
十三の歳になった少年は小型のトランク一つで、一時は父親だった男の元へ訪れた。
 
「企んでるな?」

「まァいいでしょ。俺ぁアンタにゃ無害だぜィ」

「面白いガキだ。好きにしてみろ」

母親の新しい男と気が合わず
家を出て来たという少年の望みは、
義兄だった十四郎の牛耳る学園へ進学すること。


元義父は少年への支援を快諾した。
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