文
□囚われ人
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「あっ‥なにすッ」
突然、つぅと少年の脚の付け根の辺りを撫でた手に、ぎゅうと急所を握りこまれて息を詰める。
何をされるのかはわからない。ただ、漠然とそれが異常なことだとはわかっていた。
「力抜いてろ」
「ん‥」
土方は少年の脚を開かせると、縮みあがっている男性器をゆるゆると擦りだす。最近夢精を知ったばかりのそこは、新しい刺激に敏感に反応して徐々に形を変えてゆく。
「流石、お武家のガキは感度がいいな」
「ああ‥ぅんっ‥ハァンッ…なに、言って」
「コレよぉ、武士の嗜みってんだぜ？」
ニヤリと笑った土方が性器に添えた手を上下に激しく動かしはじめる。
抗えない“強烈な感覚”の波がどんどんと大きくなって、少年の思考を飲み込んでいく。
口からは甘えるような声が漏れ続け、止められない。
「あんっ！あんっあッ‥もっやめ…うあっ‥出る‥出そうっ！」
「いいぜ、出しちまえよ」
少年はシーツを強く握りしめながら、今や完全に土方に身を任せていた。性器は土方の手の中で従順に反応を示し、先走りの汁をドロドロと零している。
「あん‥あんっあっああーーっ！！」
ビュクビュクと吐き出した液を土方の手が受け止める。
乱れた呼吸を整えながら目をあげれば、ゾッとするほど色っぽい表情で見下ろす見知った男の顔が目に入った。
（鬼じゃねぇ‥土方、だ）
「早すぎオマエ。堪え性ねぇのな」
「うるせっ…」
鼓膜を裂きそうなほどの大きさでバクバクと胸が鳴っている。全身が湯冷めをしたときのように怠く、力が入らない。
「ンだよ。よかっただろーが」