文
□リバースした高杉くん
1ページ/3ページ
*銀八→高杉←沖田
‐‐‐‐‐‐‐
銀八「え〜皆さん本日は楽しい楽しい土曜です。デート日和なサタデーです。
なのに先生は、保護者の引率なんていらないはずの君たちというモンスターに執拗〜に呼び出されて、
泣く泣く遊園地という悪夢の人混みにやって来ました〜。
だとゆうのに。
団体割引きで入園する為の大人一名の役割を俺が果たした瞬間、
君たちはクモの子を散らすように消え去りました。
誰も先生を誘いませんでした。
先生ショックで5分くらい放心しました。
ナニ?オマエラ
木の根から産まれた悪魔かなにかか?
まあしかし、先生はここで泣き寝入りするような都合のいい女ではありませんでした。
団体割とは言え君たちより500円も高い大人料金を払った先生のテンションなめんじゃねーぞ、コノヤロー!!
ということで、先生はまず手近に居た新八を捕獲しました。
誘いには来なかった引っ込み思案とはいえ、
受け入れは最もスムーズな安心メガネ君は、
こういいました。
“じゃあコーヒーカップ乗りませんか?”
と。
もちろん先生はこう答えました。
“まあいいけど”
すると新八は悪魔を召喚しました。
“神楽ちゃん、先生も来るって!”
という訳で先生はゲボりに来ました。
この男子用にしては個室多すぎなゲボり用お便所に来ました。
そこで高杉、オマエと本日一回目のゲボ共演を果たした訳だ。
一回目な。
でもその時は俺も大変だったので〜
なんか余裕で男子便にいるまた子が“ここの観覧車ヤバいッスよね”
とか言ってんのもスルーでした〜。
むしろ観覧車は避けるかと素直に思っちゃったくらいよ?
それがまさかオマエ、子供用のあんなちっさいのってオマエ‥
とても信じられなくて先生係員の人に「観覧車はこれしかないんですか」
って聞いてみたけど「これしかないです」って‥。
もう帰ってきた高杉君ではなくて帰ってしまえ高杉君だよオマエ、と先生は心から思いました。
次に先生が高杉、オマエと会ったのは猿飛に強要されたお化け屋敷でした。
先生は暗闇で、沖田くんにしがみつきながら涙まで流してビビりまくるオマエを目撃しました。
あのドSな沖田くんに小声で“次の非常口で棄権しろィ”とマジで心配されてしまってるのに、
首を横に振って沖田くんの手を強く握りなおす可愛いオマエを目撃しました。
付き合ってんの?え?付き合ってんのオマエ等?
なんで手とか繋いでんの?
え‥なに?
先生はオマエに遊ばれてたワケ?
高杉だってオマエ、先生との遊園地デートではよぉ〜
先生が男らしく見栄はって“晋ちゃんお化け屋敷行こうよ〜?”って誘っても
完全シカトだったじゃんよぉお。むしろNGワードだったよね?アレ!!
なんで?なんで先生はダメで沖田はOK?!
どーゆうことぉおおおっ?! 」