□かむい伝
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【かむい伝】


前回までのあらすじ



父親から半強制的に引き継いだ
ハゲ遺伝子と戦うため
果てしない冒険に出ていた神威は
ハゲを退治するために訪れた侍の国ジャパンで、

ちょんまげ

というハゲを凌駕するヘアスタイルと出会ったことで
男は潔くハゲるべきであると悟る。


目的を失って暇になった神威は、
憂さ晴らしに選挙のポスターを剥がして歩く活動をはじめたことがきっかけで、
政治家達に襲撃される。


飛びかかってくる政治家&秘書達を次々と倒す神威。
なかにはおまわりさんや正義のヒーロー、
宗教の勧誘や新聞屋も混ざっていたが、
ついでにやっつけておく。
勉強は犬並みでも喧嘩はプロ級だ。


気がつけば、神威は悪の組織春雨の頂点に立っていた。
たぶん、正義のヒーローを倒した経歴のおかげだろう。


あっという間の出世。
神威には強運がついているようだ。

だが、神威は経営が苦手だ。
問題が起きた。


神威が“鼻歌禁止令”を出したことで
組員の9割を失ってしまったのだ。
 
でも、アジトの居心地も90パーセント改善されたので、
神威は後悔などしていない。


空いた穴はバイトで補おう、と、考える神威。
さっそく“二”ちゃんねるに募集を出してみる。

「春雨隊員募集中」

あえてひねらないのではない。
神威には捻る頭がないのだ。
(ハゲる頭はある)

面接には、中二病を患っている高校生が殺到した。
(わずかだが、鼻息の荒い大学生と挙動不審の大人、
帰り道がわからないという老人などもいた)


入団テストの学力審査の規準を
自身の偏差値にしておいた神威。
すると学力審査を全員通過してしまい、
悲しくなったので
次回から体力テストのみにする方針を決定した。


一人くらい落ちてもいいのに‥


傷ついた神威。
部下のいないところで
こっそり落ち込もうと街の公園へ。


さっそく落ち込みスポットのブランコに向かうも、
そこには先客、
捨てられていたスッポンをいじめていたら
ズボンのケツを噛みちぎられた沖田の姿が。


聞けば下着も破れてしまい、
ブランコから立つと
沖田は尻丸出しになるのだという。


気の毒に思い、上着を貸してあげる神威。
するとお礼も言わずに嬉々と腰に巻き、
走り去ってゆく沖田。
返してくれる気は微塵も無さそうだ。


あーあ。
ちょっと可愛いからって
優しくして損しちゃったよ

でも、チラリと見えた桃尻が忘れられない。
ずっと瞼にやきついて・・・


あれ?
まさか、これって‥恋?!


沖田と言えば
ライバル組織のリーダーであり、
偏差値が高すぎることと
学校に行かないことで有名な高杉の恋人だ。

高杉に勝つために国立大学を目指し、
雨の日も風の日も勉強にいそしむ神威だっが、
3日で飽きるという想定外のアクシデントに見舞われ、
あえなく断念。


もはや実力行使しか道はない。


同じアパートに暮らす高杉に
回覧板を届けるついでに決闘を申し込むことにした神威。

だが、
神威のゴミの出し方に文句のあるらしい高杉が
顔をあわせるなり
ゴミの分別講座70分版の先制攻撃をくりだしたため、
苦戦を強いられることに。

それでも、持ち前のシカトスキル(三級)を駆使して、
最終的には神威の人格否定にまでエスカレートした高杉の攻撃と、
鬼兵隊講座入会の勧誘(有料)をなんとかかわした神威は、
反撃の一手を高杉に突きつけるのだった。


「やけに俺ん家のゴミに詳しいね。もしかして、漁った?」


 

※つづく


次週かむい伝第●●話

「漁ったのは沖田」


こうご期待!!


この番組は脱げるTVの提供でお送り致しました。



※つづきません

 

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