□タマギン日和
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・ギャグマ●ガ日和風ギャグ
・攘夷家族モノ


‐‐‐‐‐‐‐
前回までのあらすじ


7つの頃に世界で一番大好きだった松陽パパを毛虫アレルギーで亡くし、
母子家庭で育った晋ちゃんは
パパの遺骨を枕にしているザ・ファザコン。

そんな、桂ママいわく「ちょっと危ない晋ちゃん」が14になった頃、桂ママは再婚をすることに。

サルのように暴れるに違いない!
と確信していた桂ママはフライパンで防御を固めながら、晋ちゃんに告げるが。

「あの人を裏切るなんざ、最低だな。あの人の遺骨は残らず俺が貰うからな」

と、あくまでパパの遺骨にのみ固執する晋ちゃんは割りと大丈夫であった。


で、やってきた辰馬パパと連れ子の銀ちゃん14才。


同い年の銀ちゃんを威嚇して玄関のドアに挟んだものの、
その後は比較的おとなしく寿司をむさぼっている晋ちゃんに桂ママはひと安心。

むしろ
「彼女いますか?年下の男の子は好きですか?」
と、辰馬パパが気に入ったらしい晋ちゃん。

気に食わないのは割り箸を割るときに失敗して左側のお箸が短くなってしまった銀ちゃん。

「俺もウニ食べたいんだけど」
だが、ウニは晋ちゃんの絶対領域であり
左右不揃いの箸なんかでは到底敵いそうにない。

めんどうになって素手による侵略を試みる銀ちゃんだったが、
晋ちゃんが包丁を持ちだしてきたので作戦は中止された。

その時、運命のチャイム(家のチャイム)は鳴った。

「げっ、沖田くんだ」

お寿司を食べに来た銀ちゃんの知り合いの沖田くんに、晋ちゃんはインターホーン越しに一目惚れ。

おずおずと銀ちゃんにウニを差し出すと玄関に猛ダッシュ。

不意を突かれた銀ちゃんはとりあえず念願のウニを平らげながら「親父、俺やっぱり再婚して欲しくない」と一言。

その頃、晋ちゃんはイケメン芸人のようなポーズでドアを開けていた。

「よお」
「やべぇ、結婚してください」

“男は顔にはじまり顔に終わる”が、口癖の沖田くんは晋ちゃんの顔にプロポーズ。

「え、いいけど」

晋ちゃんさっそく許嫁ができましたと桂ママに紹介するも
「ママは今それどころじゃないからウニ食べてなさい」と桂ママ。

でも、もうひとつもウニは残ってなかったので
困った晋ちゃんは
再婚反対デモ真っ盛りな銀ちゃんの袖をちょいちょいと引いてみて

「さっきのウニ返せ」

と言ってみたら
銀ちゃんの十八番白夜叉アッパーが炸裂して
戦いのゴングが高らかに鳴り響いたその時、

晋ちゃんが3年かけて暖めてきた必殺ワザ・鬼兵隊マウンテンは完成を迎えた。

許嫁の沖田くんは忘れないようにティッシュにメモしておいたが、
メモしたことを忘れて鼻をかんでしまい
“丸めたティッシュってなんかエロくね?”
と呟きながら燃えるゴミに捨てて帰った。


今週

銀ちゃんはついに割り箸を綺麗に割ることに成功したが、
「勿体無いから普通の箸を使いなさい」
と桂ママに言われてしまい、
悔しさのあまり辰馬パパにあることないことチクろうと思って職場に行ったら
辰馬パパが左右不揃いな割り箸を使っていたので
綺麗に割れた箸を譲ってあげた。


次週★新章突入

辰馬パパの美人秘書陸奥さん登場!

握手のときに画鋲を刺された桂ママの復讐劇が幕を開けるっ!!


第三話「お茶に親指」
こうご期待!!


‐終‐

攘夷四人が好きです。陸奥も好きです。沖田も好きです。
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