小夜ちゃんにモエモエ編(※ちゃんとキタエリボイスに変換して読むこと)

リク:あれ、小夜姉ちゃん? どうしたの、元気ないよ。


小夜:あ、リク……。うぅん! 別に何でもないんだ、大丈夫。


リク:またカイ兄ちゃんとケンカした?


小夜:やっぱりリクには分かっちゃうね。

リク:ヘへっなんとなく、だけどね。


小夜:カイってば頭ごなしに、『小夜! お前はタマゴ食い過ぎなんだよ!!』って、怒鳴るんだ……。


リク:そ、そうなんだ。


小夜:やっぱり1日ワンパックは多いかな。


リク:(多いよ!)
ま、まあ、カイ兄ちゃんもキツイとこあるからね。反発しないで、上手く返したらいいんじゃないかな。


小夜:でもわたし、口下手だからすぐ言い合いになっちゃうんだよね。


リク:う〜ん……じゃあ、こうしてみたら?


◇ ◇ ◇


カイ:小夜! 小夜!! ちょっと来い!


小夜:なぁに?



カイ:なぁに、じゃねぇーよ! あんだけ言ったのにまた食ったろ、タマゴ! 10個入りワンパック!!


小夜:わたしじゃないもん!



カイ:はぁあ?
ウソつけ、お前以外に誰がいんだよ、タマゴ10個も食うヤツ!


小夜:でも違うんだもん! もお、おにいちゃんってば、どーしていつもいつもわたしばっかり疑うの?


カイ:…………お、おにいちゃん!?


小夜:なによっ、おにいちゃんはおにいちゃんでしょ?


カイ:こ……っ、こら、話を逸らすんじゃねー! 今はタマゴの話……


小夜:おにいちゃん。おにいちゃんはわたしのこと、信じてないの?


カイ:な、信じる信じないの前に、その……お、「おにいちゃん」ってのやめろよ。


小夜:血が繋がってなくても、おにいちゃんは小夜の兄貴だって……、小夜のおにいちゃんだって、言ってくれたじゃない!


カイ:ッだー! 頼むから止めてくれ、背中が痒くなる!!


小夜:ヤだ、おにいちゃんったら、ちゃんとお風呂で身体洗ってるの? 小夜が今夜、背中流してあげよっか。


カイ:ぅぐッどうしちまったんだお前……ッ! なんか変だぞ!?


小夜:ひ、ひどいよ変だなんて! やっぱりリクと違って、おにいちゃんとわたしは血が繋がってないから……?


カイ:ち、違う、それだけは断じて違う!



小夜:もうイイよバカ! おにいちゃんのバカバカぁ! おにいちゃんなんか、大っ嫌い!!


カイ:ぐはっ!!
……おい、ちょ待て小夜! 待っ、俺の話を聞けぇ〜!!

……………………、おにいちゃん……、しかも血の繋がってな――あぁぁあ〜っくそっ俺は、俺はッ! これからどーすればいーんだーッ!!



◇ ◇ ◇



リク:小夜姉ちゃん、良かった。すごく良かったよ!


小夜:ふふっ! カイをおにいちゃんって呼んだだけなのに、すごいね!


リク:(いや……それ以上だったんだよ、小夜姉ちゃん……!!)



ハジ:二人とも……私のことも遠慮なくおにいちゃんと……



リク・小夜:なんで?


ハジ:!!



リク:ちなみにオレっ娘の「にーちゃん」バージョンもあるから、また今度試してみてね♪



小夜:おうっ、にーちゃんだなっ! オレに任しとけッ☆



ハジ:(ふおおお!)





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