「2012年に何か起こるって騒がれてるねぇ…」



 パサリと音を立て、新聞を読んでいた彼女がそれを閉じた。



「フン、くだらない───」



 それをジェネシスはさも興味なさげに見遣った。










落ち着きたまえ君たち
















「こんなにも騒がれているのに、ジェネシスは気にならないの?」



 きょとんとした表情でジェネシスを見つめる彼女。

 だがジェネシスの表情は変わることがない。



「1999年にも色々騒がれていたが、結局は大丈夫だっただろう?」



「んー…」



 余程ネタがないのか、新聞の一面に2012年のことに関しての記事が大きく書かれていた。

 それに一瞥くれてやると、ジェネシスは視線を彼女に移す。



「まぁ、あの時はクラウドが活躍したがな」



「ん…?」



「1999年の原因はセフィロスだろうが」



「え? そうなの?」



 1999年当時、あの時はセフィロスがブチ切れて黒マテリアを発動させ、空から恐怖の大王と呼ばれたメテオを召喚させた。

 幸いにもクラウドたちの活躍により、星は滅ばなかった訳だが。



「だから、奴の行動さえ気をつけていれば今度も大丈夫だ」



「ほ、本当っ!?」



 ジェネシスの言葉に彼女は安堵の溜め息を吐く。

 まだ見えない先のことなど今から心配していては目の前の幸せさえも逃げてしまいそうだ。

 安心したような彼女の表情に、ジェネシスは苦笑しながら彼女の頭を撫でてやった。





「セフィロスさんっ!! あのっ、悩みがあったら何でも相談してくださいねっ!? セフィロスさんは決して一人じゃないですから!」

 翌日から必死になってセフィロスに付き纏う彼女。






20091210


何かメッセージ送ってみる?



[TOPへ]
[カスタマイズ]

©フォレストページ