オリジナル

□Lazy(レイジ―)
2ページ/6ページ


「え?いらないの?」

真顔でメリアが言う。

「本気で言っているのか?メリア。」

がっ!

「もぅ いいわ!簡潔に15文字で答えなさい!」

メリアはブラニ―の頬をつねりながら言った。

「いでででででっ!いてえ!」

「早く言わないからよ。」

メリアの指に更に力が入る。

「・・・アイツはいつ帰ってくるんだよ!」

ぱっ。

「・・・」

メリアは黙り込んだままブラニ―の頬から手を離した。

ブラニ―はひりひりする頬を手で押さえながら返答を待っていた。


その瞬間だった。

「オハヨウゴザイマス」

ひょこっ と効果音でも出そうな感じで少年が話しかけてきた。

「あ。おはよう。レジナス。」

赤いぼさぼさの長髪を適当に束ねただけの少年:レジナスは周囲から変人ランキングNO.1という称号をひそかに与えられている。

レジナスは知っていてか知らなくてか更に変人度がupしていく様に見える。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ