オリジナル
□Lazy(レイジ―)
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朝 明るい朝日が1つの建物を静かに照らしていた。
ここは「ホワイトテリトリー」白の領域と呼ばれる場所。その1室の扉が開いた。
カチャ
「・・・朝。」
透きとおる消えてしまいそうな声。ハニ―ブラウンの色のやわらかそうな長い髪の毛。シルクのような肌。
少女はあくびを1つして食堂に向かった。
―食堂―
「おう!おはようさん!ミューズ(女神)!」
一人の男性が少女に片手をひょいとあげる。
「その呼び方はやめてブラニ―。あまり好きではないの。」
どうやら仕事か何かのときの呼び名(社長とかその辺り)らしい。ブラニ―と呼ばれた男は少女の頭をポンポンと叩いて
「悪いな。メリア。」
といった。
「その子供扱いも!やめて頂戴!」
・・・子供がわがままを言っているようにしか見えない。
「それで?」
パンをむさぼりながらブラニ―は言った。
「・・・は?」
半ば子供扱いに苛立っているメリアは 何のことかよく分からない。
「このサンドイッチはおいしいのか?とか?
食べてみる?」
メリアはサンドイッチを一つブラニ―に差し出す。それをブラニ―は左手を振って拒否反応を示して見せた。