7th DRAGON

 この小説はDS用ソフト『7th DRAGON』の二次創作です。
 日々、精進していきたいと思います。

 世は戦国時代。天下を目指す武将の1人、戦刃是清は悩んでいた。
 
 ――どこかに良い智者はいないものか。
 
 戦刃の家系はその名が示すとおり、武官の家柄である。が、それに対して文官の適性は殆どといって皆無であった。
 よく言えば、荒武者。悪く言えば、猪突猛進の猪馬鹿。
 この家を指して近隣の大名は“槍を握れば鬼をも殺すが、筆を握れば赤子にも劣る”と謳う程、その武力を畏怖し、その知力を馬鹿にした。それが戦刃家の風評であった。
 だからこそ、第13代当主『戦刃是清』は悩んでいた。この戦国時代の中、天下を狙うには智者が必須。
 しかし、自分も含め戦刃家の人間は上から下まで武官の為、文官の人間を軽視する傾向がある。確かに戦場で勝つのは大事。だが勝てば良いだけでは駄目な事はここ数年で痛感している。
 まず、兵が足りない。次に、兵糧が足りない。そして金銭が足りない。更に武具が足りない。馬が足りない。ないない尽くしだらけである。
 城は大小合わせて3つあり、もはや1大名となっているが依然として内政が上手くいかない。

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